“推しバード”鶯とふれ、春の気配にふれ、本来の人の感性にふれる散歩

♯こちら台東企画研究所 平太朗です。
風はまだ寒いですけど、2月になって春の気配も時々感じられます。


陽ざしに誘われて散歩をしていると、隅田川の近くの小高い土地(この公園は人工地盤で作られているとのこと)に存在している荒川自然公園(東京都荒川区の区立公園)で正岡子規の句のプレートを見つけました。


「鶯の老いたるを尋ね三河島」


老いた鶯?

俳句の嗜みがまったくない私は、正岡子規の晩年を比喩したのかなーなどと勝手に思っていたのですが、子規は34歳で亡くなったそうなのでそういうわけではないかも・・・。


正岡子規についての関連記事は、こちらも見てください。

台東区ぶらり散歩|台東区の正岡子規句碑を巡ってみた



改めて、「鶯の老いたるを尋ね三河島」・・・

この句でネット検索してみましたが、この句の詳しい内容は見つけられません。


「鶯を含む句」でよくよく調べると、老いた鶯、すなわち老鶯(らうおう)は、俳句の季語で、鶯が春に徐々にエー声で鳴いていき、求愛時期にはホケキョとさえずり、夏になって声に張りがなくなってしまった鶯のことを言うらしいです。
でも実際は、春も夏も鳴き声はエー声、夏はむしろけたたましい程の鳴き声とか・・・。
春は里で鳴き、夏は山林で営巣することから、そんな様子も句には含まれているのでしょうか。


このプレートから少し歩き進めると。「ピッピッ」という声が・・・

見上げると植栽された木の枝に・・・鶯!

しかもたくさん飛び回っています。


前述の関連記事の中に、昔ある皇族が京都から鶯を捕まえてきてじゃんじゃん放った・・・というくだりがありますが、そこから脈々と命を繋げてきた鶯たちでしょうか・・・?



日本の七十二候では、2月9日からを「黄鶯睍睆(うぐいすなく)」と呼び、初めてウグイスが鳴く頃とされているそうで、鶯は「春告鳥」とも呼ばれます。

昔の人たちが、いかに自然と密接に、動植物の動きに敏感に耳を傾けて暮らしてきたかわかります。外に出て、ふと空を見上げて、自然の声を感じる。忘れがちな人間本来の心の持ちようを思い出したような気がしました。


鶯は他にもこんな呼び方があります。


「春鳥(ハルドリ)」
 春に見る鳥、春を象徴する鳥だからでしょうか。


「花見鳥(ハナミドリ)」
 “梅に鶯”、かねてから鶯が梅につきものと言われてきたからでしょうか。


「歌詠鳥(ウタヨミドリ)」
 古今集に由来しているとも。


「経読鳥(キョウヨミドリ)」
 鳴き声がホウホケキョと聞こえることから、法、法華経・・経を読む鳥と・・・。


「百千鳥(モモチドリ)」
 春に、さえずる多くの小鳥や鳴き声を言い、鶯が他の鳥よりも早く鳴き始めることから。


「愛宕(あたご)鳥」
 京都の愛宕山産の鶯のこと・・・でしょうか。


「初音(ハツネ)」
 その年に最初に聞いた鶯の声。


「匂鳥(ニオイドリ)」
 なぜでしょう・・・


「人来鳥(ヒトクドリ)」
 鳴き声が時に「ひとく、ひとく」と聞こえ、「人が来る」にかけているそう。
 人が来るなら、商売にとっては縁起のいい鳥かもしれませんね。


いろいろ鶯や老鶯について調べていたら、わからないことも多くあるものの、それでもすっかり、私の“推しバード”が鶯になってしまいました。


時を同じくして、当研究所の新マスコットキャラクターも鶯、その名も「うぐこ」になりました。

春を知らせる“春告鳥”として、人を呼んでくれる“人来鳥”として、エー声(情報)を」お届けできるようにがんばってくれることでしょう。

こちらの“推しバード”「うぐこ」もよろしくお願いします!